「うつ」から復帰への道すじ

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<<   作成日時 : 2005/11/11 15:49   >>

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その後、もっと厳しい試練が待ち受けていました。
ペアを組んで1年半ほどたったころ、先輩が違う業務をやることになり、別のグループへ移ったのでした。

一見、よかったじゃないの、と思われるかもしれません。
しかし、彼の役目は、そのグループの代表として、それまで僕らがやってきた業務のアウトプットに対して、問題がある場合はクレームをあげることにありました。
それまではコンビとして、間違いを指摘されることはあっても基本的には一緒にやっていましたから、僕がどうしてもできないことはすぐやってくれましたし、気を使ってもくれました。
しかし、そうなってからはそうはいきません。
彼は彼のグループの面々が納得するようなアウトプットを僕から引き出さなければならないし、そうできないときは容赦なく糾弾してくるのでした。
手の内がすべてばれているだけに、逃げ場のない状況。
彼の代わりにつけられた部下二人(といっても二人とも年上でしたが)に、仕事に慣れてもらうのだけでも大変で、その間の標的は一手に僕が引き受けていましたので、もうボロボロです。

もちろん、彼にしてみれば、ここでなあなあになっては「やっぱり一緒にやってたから手ぬるくなるんだ」などと言われかねず、特に僕に対しては厳しい姿勢をとらないと、周りからの信頼を得られなくなってしまうという状況がありました。
それがわかっているだけに、逆ギレもできず、「悪いことは全部自分のせい」としょいこんでしまいました。
彼が要求しているのは決して無理難題ではなく、気がつきさえすれば対応可能なものばかりでしたが、いざ自分ひとりになってみると、あちこちボロが出まくりで、彼の要求水準にはなかなか届いていなかったということです。

そして部下の育成。
これも大変でした。
一人は温厚な男性で、時間はかかるのですがいわれたことはきちんとやってくれる、とてもいい人だったのですが、もう一人はサポートという扱いで手伝ってくれていた年上の主婦。
彼女は自分の思ったとおりにならないとすぐ「キッ!」っとなって突っかかってくるので、なだめるのに必死でした。
うまく仕事のモチベーションへもっていくのに、何度苦労したかわかりません。
その間にも攻撃の矢は次々と飛んできて、プスプスと面白いように僕に突き刺さります。
そりゃあ、胃潰瘍も悪くなろうもんです。

もうひとつきつかったのが、その先輩のまとめているグループの中に苦手な人がいることでした。
彼女はかなり気分屋なのか、それとも年下だった僕がなめられていたのか、機嫌のいいときと悪いときがあるものの、悪いときはすごい勢いでやってきて、
「これ絶対やってくれないと困りますっ!」
「いや、それはちょっと・・・」
「困るんです。もうお願いしましたからっ!」
といってさっさと去っていきます。
また、ちょっとしたことですぐ怒らせてしまい、1日まともに口を利いてくれないこともしばしば。
その人を相手にするのも精神的にかなり苦痛でした。


今考えてみると、神経性胃炎を患ったころから、いわゆる「仮面うつ病」という、自分では気がついていないけど体が先に気がついちゃった、という状態になっていたのだと思います。
会社へくるのは苦痛で仕方がなかったですし、食欲も落ち、大好きだった釣りへも行く気が起きず、これまた好きなSFやファンタジー小説も読めなくなってました。
そしてその状態はどんどんエスカレートしていったのでした。

つづく

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