|
その時僕は、確かに焦っていたのですが、その対象が徐々に変わりつつありました。 元々は職場恐怖や症状の一進一退で焦っていたのですが、それよりも「このまま復職できなかったらどうしよう」という、日々刻まれる休職期間終了へのカウントダウンに怯え始めたのでした。 両親からは「ぎっちょをこんな風にした会社に未練を持つことはないよ」などと元気付けてくれましたが、僕としては「ここで会社に復帰できなかったら、他の会社に再就職なんてできるわけがない」という思いが強くありました。 そんな時、妻からこんなことを言われました。 「あんまり考えないで、さらっと会社に行ってみたら? だめだったらまた休んじゃえばいいじゃん。 それが無理だとしても、通勤の真似事くらいはしてみたらいいんじゃないの? 今の貴方は、職場のことより期限の方で苦しんでいるみたいだから、少しでも一歩前進、と思えることをやってみたらいいんじゃないのかな」 なるほど、そういう考え方もあったか。 それまで僕は、復帰するならちゃんと治ってから、まあそれが無理だとしても最低限やっていけると自分で思えるまでは絶対いけないと思い込んでいました。 中途半端に復帰して、また休職では回りに迷惑をかけるし、自分の自信もよりなくなってしまうと考えていたからです。 しかし、周りのことなんて気にする必要はない。 だめだったらだめでしょうがないじゃないか。 自分のことだけ考えればいいんだ。 まさに目から鱗が落ちた思いでした。 さすがに復帰は難しいけど、少しだけ前進したら、何かをやったという達成感で気持ちが楽になるかもしれない。 そんな思いで、早速次の日、9月の後半から、擬似出勤なるものを始めました。 妻と共に朝家を出て、僕は自分の会社の最寄り駅まで行き、ホームまでたどり着いたら降りずにそのまま引き返してくる、という感じです。 (軽犯罪なのでお勧めはしません^^;) 妻と一緒だと本来の出勤時間より1時間近く遅いのですが、始めは妻が一緒にいてくれたほうが心強く、無理なく行けました。 しばらくそれを続けていると、それまで不安定だった生活リズムがだんだん朝方に変わっていきました。 いつもベッドの中から妻の出勤を見送っていたのが、一緒に出かけるのですから、当然といえば当然ですが。 そして、驚いたことに、朝方に移行するにつれ、あれだけしつこかった気分の波が収まり、ローダウンすることがなくなってきたのです。 そして、たまに寝坊して休んだりすると、その日はローダウンしてしまうのでした。 つまり、朝方にした方がローダウンしにくいってことなのか。 やっと気がついた思いでした。 もちろん症状の重さ軽さ、寛解度などによっても違うのでしょうが、そのときの僕の状態からすると、このある種の行動療法は効果覿面でした。 擬似出勤から帰ってきた後の一日は、ほとんどといっていいほどローダウンすることがなく、平穏な一日を過ごすことができるようになりました。 そして、徐々に時間をずらし、一人で、本来の出勤時刻に間に合うように調整しつつ、続けていきました。 数週間たつと、休日に擬似出勤をしなくてもローダウンしなくなってきました。 そして、さらに起きる時間を徐々に早くしていき、それまで中断していたストレッチや筋トレをやってからでも十分間に合うように家を出ることができるようになっていきました。 何かをつかんだ、そんな気がしました。 |
| << 前記事(2005/11/24) | ブログのトップへ | 後記事(2005/11/25) >> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|---|
うつ闘病記「「うつ」から復帰への道すじ」
今日は調子が悪く、昼ごろまで寝てしまいました。 午後に起き出して、ぎっちょさんのブログ〔「うつ」から復帰への道すじ〕を読んでいました。 ...続きを見る |
木曜の木漏れ日 2006/11/30 21:05 |
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|---|
こんにちは。昨日コメントを頂いたのに、記事を削除しました。ごめんなさい。パソコンの怖さをしりました。 |
如月メイ 2005/11/25 15:57 |
メイさんの記事にもコメントさせていただきましたが、どうぞお気になさらずに。 |
ぎっちょ 2005/11/25 19:51 |
| << 前記事(2005/11/24) | ブログのトップへ | 後記事(2005/11/25) >> |